ノンジアミンカラー

ジアミン染料(特にアレルギーを発症する頻度の高い科学染料)を使用していないヘアカラー(酸化染毛剤)です。

ヘアカラーによるかぶれとは?過去のヘアカラーで、皮膚炎症状(かぶれ、痒み、赤み、刺激、かさぶた等)が出た事のある方は、お読み下さい。

使用する製品がノンジアミンカラーでも、施術方法が異なったり、製品名=メニューとは限らない為、今まで他店でされてきたノンジアミンカラーと当店のノンジアミンカラーが同じとは限りません。

ノンジアミンカラー

ジアミンは、人体に有害である事が報告されていますが、利便性が高く日本ではまだ一般的に使用されています。

フィンランドでは1991年、27年も前に既に使用が禁止されています。現在は多くの国で、使用禁止が進んでいます。

ジアミンは、人体に蓄積すると言われており、今までは症状が全く出ていなくても、ある日突然に重篤なアレルギー症状(呼吸困難、意識障害等)が出るおそれがあります。

髪にも体にも優しいヘアカラーをお求めの方にお勧めです。

ノンジアミンカラーは、永久染毛剤(酸化染料)なので、白髪への色持ちがとても良いのが特徴です。

利尻昆布、CTFカラー、お茶カラー等もジアミン染料を使用していませんが、半永久染毛剤(ニトロ染料、HC染料、酸性染料、塩基性染料)なので、白髪への色持ちは1~2週間程度。なので、ノンジアミンカラーとは全く別のヘアカラーになります。

その他のジアミンを使用していないヘアカラーは、こちらを参考にして下さい⇨ノンジアミンカラーの種類

ノンジアミンカラー(白髪染め)

ノンジアミンカラー(白髪染め)

BEFORE

白髪率30~40%

通常のジアミンを含むヘアカラーでは、痒み(アレルギー症状)の出る方です。

普段は、お家でカラートリートメント(HC染料+塩基染料)で染められていますが、色持ちが悪く頻繁に染めないといけないので、ご来店されました。

ノンジアミンカラー(白髪染め)

1~2年前までは、ノンジアミンカラーでの白髪染めは不可能でしたが、現在はノンジアミンカラーで白髪を染める事が可能になっています(5~6レベル程度)

ノンジアミンカラーだからと言って、塗り方は通常のヘアカラーと何も変わりません。

白髪をしっかり染めたいので、加温30分放置します。

ノンジアミンカラー(白髪染め)

AFTER

染め上がりです。白髪もしっかり染まっています(白髪の多い方で暗めの髪色を希望される方は、若干明るく仕上がる事もあります)

希望よりも明るく仕上がってしまう方は、お家でカラーシャンプーやカラートリートメントで補うのも一つの方法です。

神戸 美容室 VERY VERYのノンジアミンカラーは、酸化染料だけで構成されているので、染め上がりも色持ちも通常のヘアカラーと大差ありません。

ノンジアミンカラー(おしゃれ染め)

ノンジアミンカラー

BEFORE

髪色を明るくしたいと言う希望で、白髪率5%以下なので、おしゃれ染めを使います。

アレルギーは無い方なので、ジアミンを含む通常のヘアカラーを使用しても構わないのですが、意識が高く有害なジアミンは使いたくないそうです。

これからの体の事も考え、ノンジアミンカラーを使用します。

ノンジアミンカラー

ノンジアミンカラーは、アルカリが30%軽減されているので、嫌な臭いが少なく頭皮への刺激も抑えられています。

ノンジアミンカラー(CB-7)塗布、20分自然放置、シャンプー。

ノンジアミンカラー

AFTER 1

染め上がりです。特筆する点の無い、普通の仕上がりです(爆)

ジアミン配合の通常のヘアカラーと仕上がりが変わらないのなら、ノンジアミンカラーの方が良いですよね?

ノンジアミンカラー

AFTER 2

ジアミンアレルギーをお持ちの方だけでなく、ヘアカラーをされる方なら、全員にお勧めしたいヘアカラーです。

ノンジアミンカラー+インディゴ(2回染め)

ノンジアミンカラー+インディゴ

BEFORE 1

新生毛1~2㎝、白髪率10%弱。白髪が気になるそうで毎月ご来店頂ける方なのですが、ジアミンアレルギーをお持ちで、ジアミン配合の通常のヘアカラーは使用できません。

希望の髪色は、自毛の黒髪を少し明るくしながら白髪をしっかり染めたいとのこと。

しかも、ジアミンアレルギーを発症される1年前までは通常のジアミン配合のヘアカラーで色んな髪色で染めていた方で意識が高く、「赤味を抑えた色味(アッシュ系)で~」って簡単に言ってくれます( ̄▽ ̄;)

ノンジアミンカラー+インディゴ

BEFORE 2

ジアミン配合の通常のヘアカラーなら赤味を抑えた髪色も簡単に表現できますが、ノンジアミンカラーにはアッシュ系の色味が無いので、インディゴ(藍、100%植物染料)を併用(2回染め)します。

ちなみに、ヘアマニキュア(酸性染料)やカラートリートメント(塩基性染料、HC染料)等は、シャンプーや汗をかいた時の色落ちが苦手だそうです。

ノンジアミンカラー+インディゴ

初めにノンジアミンカラーを塗布して30分放置。

ノンジアミンカラー+インディゴ

ノンジアミンカラー後の仕上がり。

白髪はよく染まっているのですが、どうしても赤っぽく感じるみたいです。現在の流行が、外国人風カラーだったりするので、余計にそう見えるのでしょう。

ノンジアミンカラー+インディゴ

赤味を抑えるのと毛先の退色が気になるので、インディゴを全体に塗布。45分放置。

ノンジアミンカラー+インディゴ

AFTER 1

毛量も多くトータル4時間弱かかりましたが、ジアミン染料を使用せずに、流行のアッシュ系の髪色が完成ヾ(@⌒▽⌒@)ノ

ノンジアミンカラー+インディゴ

ノンジアミンカラー、インディゴ共に酸化発色なので、色持ちが良いのも特徴です。

ジアミンアレルギーをお持ちの方でも、色んな髪色を楽しみたい方はご相談下さいm(▽皿▽)m

ノンジアミンカラーの種類

ジアミン染料を使用していないヘアカラーをノンジアミンカラーと呼びますが、ノンジアミンカラーと表記があっても、実際に使用している染料の種類によって特徴(染まり、色流れ、色持ち、指通り、ダメージ等)が全く異なります。

以下は全てジアミン染料を使用していないヘアカラーです。混合されている方が多いので分かりやすく表にしてみましたヽ( ̄∇ ̄)ノ

製品名
(俗称)
染料の種類
(成分)
染まり色流れ色持ち
ノンジアミンカラー酸化染料
ヘナ
インディゴ
植物染料
ヘアマニキュア酸性染料
ポリサージュグロス染料
利尻昆布ニトロ染料
HC染料
塩基性染料
マインドカラータンニン酸
硫酸鉄水和物
リライズジヒドロキシインドール
CTFカラー???

ノンジアミンカラー

ジアミン染料は不使用ですが、その他の酸化染料(アミノフェノール等)で作られているヘアカラー。白髪の染まりに限界はありますが、酸化染料は永久染毛料とも呼ばれ、色持ちが良いのが特徴です。

ヘナ、インディゴ

自然界の植物を染料として利用するヘアカラー。白髪をしっかり染めるなら、2回染めがお勧めです。

ヘアマニキュア

白髪もしっかり染まりますが、頭皮に付かないように塗布しなければならなかったり、色流れの懸念があります。

ポリサージュ

HC染料、塩基性染料の欠点である、色流れ、色落ちを改善。白髪の染まりに限界はありますが、アレルギーリスクのもっとも低いヘアカラーです。

利尻昆布

ニトロ染料、HC染料、塩基性染料を使用しているヘアカラー。白髪もそこそこ染まりますが色持ちが悪い為、頻繁に使用する必要があります。

マインドカラー

白髪もしっかり染まりますが、不自然な髪色。その後のカラーチェンジも不可。

リライズ

ブラック、グレーの2色のみ。コスパ(費用対効果)は悪いのでは?

CTFカラー

ケミカル、トラブル、フリーの略。良い事ばかりが書いてありますが、肝心な成分表記は無し。白髪もそこそこ染まりますが色持ちは悪い。

ノンジアミンカラー料金と施術時間

税込み。シャンプー、ブロー込み。

MENUカラー(1剤)使用量料金
ノンジアミンカラー
【約90分】
~80g¥8250
81g~160g¥9075
161g~¥9900
ノンジアミンカラー

カット
【約120分】
~80g¥11000
81g~160g¥12100
161g~¥13200

ノンジアミンカラーの全成分

100%天然ヘナ、香草カラー色葉、ヘアマニキュア、カラートリートメント等をノンジアミンカラーと表記(製品名とメニュー名が異なる表記)をする美容室も有りますが、これらは黒髪を明るくする事が出来ません。

ジアミン染料不使用で黒髪を明るく出来るのは、アペティート化粧品のノンジアミンカラーになります。全く異なるヘアカラーです。誤解の無いようにお願い致しますm(_ _)m

ノンジアミンカラー(アペティート化粧品)

有効成分

  • パラアミノフェノール
  • メタアミノフェノール
  • オルトアミノフェノール

その他の成分

  • 亜硫酸ナトリウム(無水)
  • 次亜硫酸ナトリウム
  • エデト酸四ナトリウム四水塩
  • 1.3-プチレングリコール
  • DL-ピロリドンカルボン酸ナトリウム液
  • 加水分解ケラチン液
  • 親油型モノステアリン酸グリセリル
  • 塩化セチルトリメチルアンモニウム
  • ポリオキシエチレンセチルエーテル
  • 塩化ステアリルトリメチルアンモニウム
  • パルミチン酸2-エチルへキシル
  • ステアリルアルコール
  • セタノール
  • 強アンモニア水
  • 炭酸水素アンモニウム
  • 香料
  • 精製水

その他のヘアカラーとの比較

 アルカリ過酸化水素アルコール酸化染料HC染料植物染料酸性染料
ヘアカラー
オーガニックカラー
ノンジアミンカラー
ノンアルカリカラー
香草カラー
香草カラー色葉
ハナヘナ
ヘアマニキュア
カラートリートメント

〇・・・配合あり ×・・・配合なし

アルカリ
キューティクルを開き、染料の浸透を促す。大きなヘアダメージの原因。
過酸化水素
アルカリとの科学反応でメラニンを壊し、黒髪を明るくする。頭皮への刺激の原因。
アルコール
染料の浸透を促す。アルカリ程ではないが、毛髪の弾力を奪う。ヘアダメージの原因。
酸化染料
ジアミン、アミノフェノール等。多彩な色味。アレルギーの懸念。
HC染料
HC赤3、HC黄2等。2001年から使用可。アレルギーリスクの低い染料。
植物染料
ヘナ、インディゴ、ウコン等。植物から抽出。植物アレルギーの懸念。
酸性染料
赤201、黒401等。合成着色料。比較的アレルギーリスクの低い染料。