アルカリ性縮毛矯正、酸性ストレートとの違い
アルカリ性 縮毛矯正 | 酸性 ストレート | ぷるぷる |
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SS切断 | SS切断 | SS切断 |
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アルカリで αヘリックス破壊 | ⇩ | 尿素で αヘリックス緩和 |
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SS再架橋 | SS再架橋 | SS再架橋 |
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癖毛を 直線に矯正 | 癖毛を 無理矢理に矯正 | 癖毛を 補正 |
縮毛矯正はアルカリ性でも酸性でも、※SS結合を切断し再架橋する点は同じですが、毛髪の弾力を支えるコルテックス内の※αヘリックス構造(水素結合)の緩和や破壊の程度で、仕上がりの柔軟性や自然さが変わります。
つまり、アルカリ性縮毛矯正はアルカリ成分で、αヘリックス構造を強く壊すほど癖毛を伸ばしやすい反面、弾力の無い直線的かつ平面的な仕上がりになります。文字通り矯正。
ただし、酸性ストレートのように、αヘリックス構造に作用しない処理の場合、癖毛を十分に伸ばす事ができませんし、一時的に癖毛が伸びたように見えても癖戻りします。
酸性で癖毛の伸びが悪いのは、還元作用が弱いからではありません。SS結合の切断とSS結合の再架橋だけで癖毛を伸ばそうとしているから。なので、無理矢理な矯正。
ぷるぷるは、尿素によってαヘリックス構造を壊さず一時的に緩めています。なので、癖毛を無理なく自然なストレートにする事ができます。矯正と言うより癖毛の補正。
※SS結合とは、キューティクル層やコルテックス内のミクロフィブリル構造に存在し、毛髪の強度と柔軟性を支える結合のこと。
※αヘリックス構造とは、コルテックス内のミクロフィブリル構造を構成するポリペプチド鎖の立体構造のことで、毛髪の弾力と柔軟性を支え、その構造は主に水素結合によって支えられています。