ヘアカラーのしくみ

ヘアカラー(酸化染毛剤)は、1剤(酸化染料+アルカリ剤)と2剤(過酸化水素水)を混合したカラー剤を毛髪に塗布し、メラニン色素を分解(毛髪を明るく)しながら酸化染料を酸化させて、染毛しています。

ヘアカラーによる髪色は、

  1. 明度(レベル、トーン)
  2. 色相

の2つの要素で表現しています。

明度

ヘアカラーにおける明度は、下図(レベルスケール)のように、1~20の番号で決められています。

レベルスケール

日本人の黒髪(4~5レベル)を、茶髪(7~ 9レベル)、金髪(14~16レベル)、銀髪(17~19レベル)にするには、必ず「アルカリ剤+過酸化水素水」(ヘアカラー、ライトナー、ブリーチ等)によって、必要なだけメラニン色素を分解(脱色)しなければなりません。

会社や銀行などでは、7レベルの明るさまで認可されてる所が多いようです。「この明るさで大丈夫ですか?」ってよく聞かれるのですが、私ではなく上司に聞いて下さい(笑)上司も分かってませんけどね(゚∀゚≡゚∀゚)

色相

代表的な色相、効果、イメージを簡単に説明すると、

アッシュクール、冷静
洗練された都会的なイメージ。
マット赤み、ツヤを打ち消す。
大人っぽい、落ち着いたイメージ。
イエロー明るさを出す。
かわいい、元気なイメージ。
オレンジやさしい。
あたたかいイメージ。
レッド目を引く。
華やか、熱いイメージ。
パープルツヤを出す。
高貴なイメージ。

色相環

低料金美容室はコストダウンの為、全ての色相を在庫に置いていなかったりします。色相の希望さえ聞かれた事のないお客さんがとても多くビックリですミ( ノ_ _)ノ=3

シリコンを多く配合しているヘアケア商品は、せっかくの色相が濁って見えるので、もったいないですョヽ( ̄∇ ̄)ノ

褪色

ヘアカラーを使用すると、毛髪を明るくしたり、暗くしたり、髪色を大きく変化させることができますが、時間の経過と共に、毛髪内部の酸化染料が分解し、褪色していきます。

お家で染めようが、何所の美容室で何色に染めようが、アッシュ、マット、ピンクベージュ等の色相は必ず褪色し、最終的に脱色による明度だけになります。

ですが、この褪色のスピードは美容師の、知識、技術によって大きく変わってきます。

覚えておいて下さい。すぐに毛先がキンキンに明るくなってしまうヘアカラーは、価値の低いヘアカラーですv(  ̄ ▽  ̄ )v