ビビリ毛とは?
ビビリ毛とは?端的に言えば、粗悪な縮毛矯正やヘアカラーの繰り返し、アイロンやドライヤー等による熱の誤った使い方によって、バサバサ、ガシガシ、テロテロ、ボロボロの修復不能なハイダメージ毛のこと。ビビリ毛になる理由を把握しておかないと、繰り返しビビリ毛に悩まされますよ。。。o(゚▽゚o)(o゚▽゚)o
- どうしてビビリ毛になるのか?
- 高アルカリ剤の使用
- 高濃度還元剤(高濃度縮毛矯正1剤、高濃度パーマ1剤)の使用
- 未熟な技術
- 誤ったお家でのお手入れ
- 誤った知識、悪い履歴
- ビビリ毛直しの2次被害
- ビビリ毛直しを行う怪しい美容室
- いつになったら縮毛矯正が出来るのか?
- 部分的なビビリ毛
- 途中から1回転してる髪
どうしてビビリ毛になるのか?
高アルカリ剤の使用
高アルカリ性の縮毛矯正剤、ヘアカラー、ブリーチ等の繰り返し等で、アルカリ剤による毛髪への負担が限界点を超えるとビビリ毛になります。
高濃度還元剤(高濃度縮毛矯正剤、高濃度パーマ剤)の使用
「低アルカリ、酸性だから安心」と誤った認識で、チオグリコール酸、スピエラ、GMT、チオグリコール酸システアミン等を高濃度使用しているケースをよく見かけますが、低アルカリであれ酸性であれ熱処理で著しく還元作用は進みます。
行き過ぎた還元作用は過度の毛髪の軟化を伴う為、高濃度還元剤の使用はビビり毛になりやすいと言えます。
未熟な技術
縮毛矯正1剤の流しが甘い
しっかり還元剤を流す程、ビビりにくくなります。還元剤の水洗は、経験の浅いアシスタントが担当する事が多く、よく起こる失敗です。水洗後、トリートメントや処理剤などを髪にベタベタ塗布する美容師は、還元剤の洗い残しという単純なミスに気付いてすらいません。
水分が多く残る状態からのアイロン
アイロン前、いくらしっかり水洗(シャンプー)しても、還元剤は毛髪内に多く残っています。多く残る水分量でのアイロンは、高熱によって残留している還元剤が過剰に作用し、ビビリ毛に繋がります。
高過ぎるアイロンの設定温度
アイロンの設定温度が高い程くせ毛も伸ばしやすくなるのですが、同時に水洗後でも残る還元剤は高熱である程過剰に作用する為、ダメージに合わない高過ぎるアイロンの設定温度はビビリ毛になりやすいと言えます。
誤ったお家でのお手入れ
- 高過ぎるアイロンの設定温度
- お家で使用するアイロンの設定温度も高温程ビビリ毛に繋がるので極力温度を下げて(140℃以下推奨)使用して下さい。
- 乾いている髪にドライヤー
- アイロン程高温でないとしてもカラッカラッに乾いている髪にドライヤーをしていると、徐々にビビリ毛になってきます。
誤った知識、悪い履歴
髪は生えてきた時点(健康毛)を100点とすると、アルカリ、酸、熱、アルコールによって減点法で髪が弱く脆くなります。
前髪、もみあげ、襟足などの髪は他の髪に比べると弱く、生えてきた時点で50~80点ほどしかありませんし、減点されたダメージが、時間の経過やトリートメント等で回復(加点)することは絶対にありません。
なので、
- 毎日、優秀なトリートメントでケア
- 毎週、サロントリートメントでケア
- 毎月、美容室でヘアカラー
等で髪にいくら気を使っていても、1回の粗悪な縮毛矯正で簡単にビビリ毛になりますし、ビビリ毛はダメージの蓄積とも言えるので、
- 時間の経過でダメージが回復。。。
- リンス、コンデショナー、トリートメントを疑わずに崇拝。。。
- お客さん自身によるホームカラーやアイロン。。。
- 割引クーポンなどで美容室を転々と変える。。。
これらの誤った知識(行動)では、悪い履歴が改善される事がなく、ビビって当たり前とも言えます ̄O ̄)ノ
ビビリ毛直しの二次被害
ビビリ毛になると、大慌てでネットでいろいろ検索。ビビリ毛に効くトリートメントの購入、ヘナでダメージホールの穴埋め、ビビリ毛直しに遠くの美容室まで行かれたりしますが。。。
- ビビり毛に効くトリートメントの効果
- 市販されている一般的なトリートメントよりは、補修成分や保湿成分などが高濃度で配合されていたりしますが・・・効果を感じない方もいらっしゃいます。
- ヘナでダメージホールの穴埋め効果
- ヘナを施す事で強度は出ますが・・・絡まりが酷くなって切れてしまったり、ゴワゴワしただけと感じる方もいらっしゃいます。
- ビビリ毛直しの効果
- ビビリ毛直しを行って一時的に収まったように見えても・・・数週間後には、以前より酷くなる方がいます。
これらの二次被害は本当によく耳にしますョ┐( ̄ヘ ̄)┌
どの方法も疑似的な修復なので、本当の意味では伸びてくるのを待たなければ直ったりしません。元の髪に戻ったりしませんョ。
ビビリ毛直しを行う怪しい美容室
専門用語を振りかざして人の弱みに付け込み、ビビリ毛直しの技術であくどい商売をする美容室もあるようです。
特徴は・・・
- 絶対キレイになります(自信満々)
- 化粧品登録だから安心で安全。
- ケミカル知識が豊富なオタク美容師。
- 講習会に参加。
- 講師、インストラクターの経験。
- 芸能人、有名人が来店。
- クーポン、割引などの特典が満載。
- 高額なシャンプー、トリートメントのごり押し。
- 1度では直らない、通えば通うほど綺麗になると言い、短い期間に何度も来店を促す。
このような美容室は危ないですよ。マジでヾ(´▽`汗;)
変に知識のある美容師が一番ヤヴァィ。。。実験台にされたり。。。大金を使ったのにビビリ毛が余計に酷くなったり。。。お気を付けください。
いつになったら、縮毛矯正が出来るのか?
「〇〇年〇〇月にビビリ毛になってしまったのですが、次はいつ縮毛矯正やヘアカラーが出来るようになりますか?」という問い合わせが多いのですが、
これは、新しく生えてきた髪(ビビってない髪)を主に縮毛矯正やヘアカラーをするので、「いつでも構いません」という答えになります。
ビビリ毛の部分は、縮毛矯正剤を塗布しなかったり、ヘアカラーならノンアルカリカラーや香草カラーのように、アルカリを含まないヘアカラーを使用すれば、ビビリ毛が酷くなったり広がったりする事はありません。
ただし、健康な髪がまださほど伸びていなければ、縮毛矯正を行っても綺麗になる部分が少な過ぎて???の仕上がりになったり、ビビリ毛部分のヘアカラーは直ぐに退色してしまい希望の髪色は難しい事が有ります。
部分的なビビリ毛
縮毛矯正やデジタルパーマなどの失敗で、全体的にビビってしまったら誰でも一大事で慌てるのですが、部分的なビビリ毛だと、さほど気にされない方がいらっしゃいますが・・・
部分的なビビリ毛を、
- 多少痛むのは仕方が無い・・・
- トリートメントで様子を見てみよう・・・
- 一生懸命やってくれてたし・・・
等の理由を付けて我慢をし、同じ美容室に通い続け、結局ビビリ毛の範囲が広がり、
こんなに酷くなったのは初めて・・・
と言ったご相談を本当に多く聞きますが、
部分的であれ、ビビッてしまう程の強い矯正剤を使用された事実に変わりはありませんし、施術方法も良くなかったと考えられます。
現在ビビッていない箇所も、ビビる寸前の危ない状態である可能性が非常に高く、次回は特に慎重に、美容室を選ぶ必要があります。
ビビリ毛は簡単に広がります( ̄0 ̄;)/
途中から1回転してる髪
縮毛矯正を繰り返しているお客さんの中には、よく見ると所々に、髪の毛の途中から1回転してる毛が出来てたりします(驚)ご注意下さい。
- 原因
- 高アルカリの縮毛矯正剤を使用し、過膨潤、過軟化させてクタクタに弱っている髪の毛に、テンションを掛け過ぎる(引っ張り過ぎる)ブロー技術によって、くせ毛を伸ばす縮毛矯正で起こる事があります。
- アルカリだけでなく、必要以上の高濃度の還元剤や高温アイロンを使用され、毛髪に過度の負担が掛かる事でも起こる事があります。
- 併発
- 髪が1回転しているだけでなく、pH9以上の高アルカリで施術をしている為、仕上がり時キレイに見えても毛髪表面はガサガサ&ゴワゴワの硬く仕上がっています。
- 対処方法
- ビビリ毛直しやトリミング等を行いますが、対処療法でしかなく、早期の根本的解決には至らないケースがほとんどです。
1回転している毛は、ビビリ毛前の危ない兆候です( ̄▽ ̄ ||| ヒヤリ