縮毛矯正の種類
縮毛矯正には、どんな種類があるのでしょうか?
〇〇縮毛矯正、△△ストレート、◇◇矯正、髪質改善ストレートなど、たくさん種類があるように見えます。
しかし、縮毛矯正の仕組みで分類すると、
- アルカリの作用を利用する、アルカリ性縮毛矯正
- アルカリの作用を利用しない、酸性ストレート
- 尿素の水和作用を利用する、ぷるぷるストレート
この3つしかありません。
ただし、低アルカリ高還元、ノンアイロン、pH移行還元など、それぞれの考え方から派生した施術方法があります。
アルカリ性縮毛矯正とは?
現在、多くの美容室で使用されている、最も一般的な縮毛矯正です。
アルカリ成分によって、毛髪を膨潤させたり還元剤をたくさん作用させて、内部のSS結合を切断し、アイロンの熱によって癖毛を伸ばします。
強い癖毛でも、しっかり伸ばしやすいことが大きなメリットです。
一方で、薬剤の作用が強いため、ヘアカラーを繰り返した髪、細く柔らかい髪などには、「傷んだ」「硬くなった」「ぺちゃんこになった」「真っ直ぐ過ぎて不自然になった」と感じることもあります。
アルカリ性縮毛矯正が、癖毛がよく伸びる理由
毛髪は通常、弱酸性の状態にあります。
そこへ、アルカリ性の薬剤を使用することで毛髪が軟化・膨潤し、薬剤が深部へ届きやすい状態になります。
さらに、アルカリ性であるほど薬剤がよく作用するため、高いストレート効果を得ることができます。
そのため、「癖毛をしっかり伸ばす」という目的においては、非常に合理的な方法です。
なぜ、アルカリ性縮毛矯正は傷みを感じやすいのか?
癖毛を伸ばす作用と、毛髪への負担は無関係ではありません。
アルカリ成分によって、薬剤作用が強くなるほど、癖毛は伸ばしやすくなりますが、その分、毛髪への負担も大きくなってしまいます。
さらに、その負担が大きい状態で、アイロンやブローによる熱を加えるため、どうしても傷みを感じやすい施術です。
アルカリ性縮毛矯正のメリット
アルカリ性縮毛矯正の最大のメリットは、やはり高いストレート効果です。
特に強い癖毛や太く硬い髪では、アルカリの作用を利用することで、比較的安定して癖毛を伸ばすことができます。
また、ボリュームをしっかり抑えたい方にも適しています。
そのため、現在でもアルカリ性縮毛矯正が広く使われています。
アルカリ性縮毛矯正のデメリット
一方、薬剤の作用が強すぎたり、アイロンによる熱負担が高すぎると、
- 髪が硬くなる
- 自然さがなくなる
- 乾燥してパサつく
- 切れ毛
- ビビリ毛
などの問題が起こってきます。
特に縮毛矯正を繰り返している髪では、新しく伸びてきた健康な部分と、既に縮毛矯正されている部分ではダメージ状態が大きく異なります。
この状態で、根元から毛先まで同じ薬剤を使用すれば、既矯正部分に更なるダメージを与えてしまいます。
ここが、アルカリ性縮毛矯正の難しいところです。
残留アルカリの除去
アルカリ性縮毛矯正後に「残留アルカリを除去する」「アルカリを中和する」という処理を行う美容室も多いです。
アルカリ施術後の毛髪を、適切な弱酸性へ戻す事には意味があります。
しかし、施術中に受けたアルカリダメージが無くなるわけではありません。
そのためVERY VERYでは、「最後にダメージを処理する」よりも、「最初から必要以上のダメージを与えない」ことの方が重要だと考えています。
酸性ストレート(酸性縮毛矯正)とは?
酸性ストレートとは、酸性でも作用する還元剤を使用し、アイロンやドライヤーなどの熱を利用して癖毛を伸ばす、縮毛矯正の一種です。
髪は本来、弱酸性です。
酸性ストレートは、毛髪の軟化膨潤を抑えながら施術するため、「酸性だから髪に優しい」「アルカリを使わないから傷みにくい」というイメージが広まりました。
しかし、縮毛矯正によるダメージは、
- アルカリによるダメージ
- 還元剤によるダメージ
- 熱によるダメージ
- 強いテンションやプレスによる物理的ダメージ
など、さまざまな要因があります。
なので、「酸性ストレート=髪が傷まない」ではありません。
酸性ストレートと縮毛矯正の違い
酸性ストレートも、一般的なアルカリ性の縮毛矯正も、薬剤とアイロンなどの熱を使って癖毛を伸ばすという基本的な仕組みは同じです。
大きな違いは、主に1剤のpHと、それによって起こる毛髪の軟化・膨潤の程度です。
一般的な縮毛矯正では、アルカリ性の薬剤を使用し、毛髪を軟化・膨潤させながら還元剤を作用させます。
一方、酸性ストレートでは、酸性の薬剤を使用し、毛髪の軟化・膨潤をできるだけ抑えながら還元剤を作用させます。
そのため、すでにヘアカラーやブリーチなどでダメージを受けている髪では、アルカリによる負担を増やさずに施術できることが、酸性ストレートの大きな特徴です。
酸性ストレートのメリット
酸性ストレートの最大のメリットは、アルカリによる毛髪の軟化・膨潤を抑えながら施術できることです。
特に、
- アルカリ性のヘアカラーを繰り返している髪
- ハイライトやブリーチ履歴のある髪
- すでに大きなダメージを受けている髪
には、酸性ストレートが適している事があります。
酸性ストレートのデメリット
一方で、酸性であることが、すべての髪に適しているわけではありません。
酸性では毛髪の軟化・膨潤が小さいため、健康毛・硬毛・撥水毛には薬剤が浸透しにくく、十分に癖毛が伸びない事があります。
そこでストレート力を補うために、
- 還元剤濃度を高くする
- 長時間放置する
- 加温する
- 何回もアイロンプレス
- ウェットアイロン
- 熱置きアイロン
など、誤った方法が取られることもあります。
しかし、アルカリによる負担を抑えることができても、還元剤や熱による負担が大きくなれば、結果として髪は傷みます。
これが、「酸性だからダメージレス」とは言い切れない大きな理由です。
実際にVERY VERYにも、他店で酸性ストレートをされた後、カラーをしていない黒髪が赤茶色に変色しているお客様が来店されたこともあります。
大切なのは、「酸性とアルカリ性のどちらが優れているか」ではありません。
その癖毛を伸ばすために、最終的にどれくらいの薬剤負担と熱負担を与えているのか?を考えなければなりません。
酸性ストレートなら、ブリーチ毛でも安全?
酸性ストレートは、「ブリーチ毛にも施術できる縮毛矯正」として紹介されることがあります。
確かに、アルカリによる負担を抑えられることは大きなメリットです。
しかし、「酸性ストレートならブリーチ毛でも安全」という意味ではありません。
ブリーチ毛は、すでに毛髪内部の構造が大きく劣化しています。
そこへさらに還元剤を作用させ、高温のアイロンを使用する以上、酸性ストレートでもリスクはあります。
ダメージの程度によっては、酸性ストレートであっても施術しない方が良いこともあります。
酸性ストレートは自然で柔らかく仕上がる?
酸性ストレートは、「自然で柔らかい仕上がりになる」と紹介されることも多い施術です。
確かに、必要以上に毛髪を膨潤させず、適切な薬剤とアイロン操作で施術すれば、柔らかく自然に仕上がることがあります。
しかし、酸性の薬剤を使用すれば、自動的に柔らかくなるわけではありません。
還元剤の作用が強すぎたり、アイロンによる熱が過剰になったりすれば、酸性ストレートでも硬く不自然な仕上がりになることがあります。
酸性ストレートでは、健康毛や硬毛の癖毛が伸びない理由
健康な毛髪は、コルテックスの内部構造(αヘリックス構造)がしっかり維持されているため、還元剤だけを作用させても、十分に癖毛が伸びないからです。
一方、ヘアカラーやブリーチなどで、すでに内部構造が変化していると、酸性ストレートでも癖毛を伸ばしやすくなります。
酸性ストレートは1回目の方が伸びやすい?
「酸性ストレートは1回目の仕上がりは良かったのに、2回目、3回目になると癖毛の伸びが悪くなった」という話をよく聞きます。
その理由の一つとして考えられるのが、過去のアルカリ性縮毛矯正やヘアカラーなどの履歴です。
すでにアルカリ処理を受けている部分は、健康な新生毛と比較して内部構造が変化しているため、酸性ストレートでも癖毛が伸ばしやすくなっています。
そのため、最初は既アルカリ処理部分が、酸性ストレートで綺麗に伸びたとしても、2回目、3回目と健康な新生毛の割合が増えるにつれて、少しずつ伸びにくくなるのです。
酸性ストレートの難しさ
酸性ストレートでは、薬剤だけでなく、アイロンのあて方が、仕上がりに大きく影響します。
また、酸性ストレートで使用されることの多いスピエラやGMTは、熱で還元作用が著しく高くなります。
そのため、コントロールが難しく、
- 部分的に癖毛が伸び過ぎる
- 部分的に癖毛が伸びない
- 部分的に硬くなる
- 前回の縮毛矯正との繋ぎがチリチリになる
といった失敗につながることも多いです。
つまり、酸性ストレートが良い、アルカリ性縮毛矯正が悪い、という単純な話ではありません。
その髪に必要な作用だけを与え、できるだけ少ない負担で癖毛を整えること。
それが、縮毛矯正では最も大切だとVERY VERYでは考えています。
低アルカリ高還元縮毛矯正とは?
縮毛矯正によるダメージを減らす方法として、「低アルカリ高還元」という考え方があります。
従来のアルカリ性縮毛矯正よりもアルカリ量やpHを抑え、その代わりに還元剤濃度を高くすることで、安全に癖毛を伸ばそうと考えられた縮毛矯正です。
確かに、縮毛矯正のダメージの大きな原因のひとつがアルカリです。
そのため、アルカリを減らして髪への負担を抑えるという低アルカリ高還元の考え方は、合理的です。
しかし、ここでひとつ疑問が生まれます。
アルカリを減らした分だけ還元剤濃度を上げれば、本当に癖毛は伸びるのでしょうか?
アルカリを減らした分、還元剤濃度を上げれば、癖毛は伸びるのか?
低アルカリ高還元縮毛矯正では、アルカリを減らした分、還元剤濃度を高くするという考え方です。
しかし、還元剤の濃度を上げれば、その分だけ癖毛がよく伸びる訳ではありません。
アルカリを減らした分、還元剤は作用しにくくなりますし、深部へ浸透(影響)も弱くなります。
もし本当に、アルカリを下げて、還元剤の濃度を高くすれば、ダメージを抑えながら癖毛を自在に伸ばせるのであれば、極端な話、高濃度の還元剤原料をそのまま髪に使えばよいことになります。
つまり、本当に大切なのは、還元剤をどれだけ配合するかではなく、どれだけ少ない負担で、どれだけ変形しやすい状態にできるかです。
VERY VERYでは、この部分こそが縮毛矯正のダメージを抑えながら、癖毛を最大限に伸ばすために重要だと考えています。
低アルカリだから傷まない、とは限りません
縮毛矯正のダメージ原因は、アルカリだけではありません。
還元剤は、毛髪内部のSS結合に作用して髪を変形しやすい状態にするために必要なものですが、必要以上の還元作用は、当然ながら毛髪への負担も大きくなります。
つまり、
「アルカリは傷むから減らす。でもその代わりに還元剤を増やす」
というだけでは、ダメージを十分に減らしたことにはなりません。
低アルカリ高還元縮毛矯正は、アルカリによる負担を減らすことはできますが、還元剤への依存度は高くなります。
一般的に、強い癖毛を伸ばすためには、還元剤でSS結合をより多く切る事が推奨させています。
しかし、癖毛をストレートにする要素は、SS結合を切るだけではありません。
毛髪内部に水を入りやすくしたり、毛髪を一時的に変形しやすい状態にしたりと、複数の作用が関係しています。
そのため、VERY VERYでは、還元剤濃度を高くすることだけが、強い癖毛を伸ばす方法ではないと考えています。
「アルカリ=傷む」という考え方が広がったことで、低アルカリや酸性という言葉で縮毛矯正を選ばれる方も増えています。
しかし、低アルカリや酸性であることと、毛髪への負担が小さいことは、必ずしも同じではありません。
ノンアイロン(ブロー)縮毛矯正とは?
「縮毛矯正はしたいけど、アイロンの熱で髪が傷むのが怖い」
そんな理由から、ノンアイロン縮毛矯正や、ブロー矯正を探されている方も多いと思います。
ノンアイロン縮毛矯正とは、その名前の通り、ストレートアイロンを使用せず、主にドライヤーとブラシによるブロー技術によって、癖毛を伸ばす縮毛矯正です。
高温のアイロンを使用しないため、「普通の縮毛矯正より傷みにくいのでは?」と思われるかもしれません。
しかし、アイロンを使わない=髪が傷まない縮毛矯正、というわけではありません。
縮毛矯正で髪に負担を与えるのは、アイロンの熱だけではないからです。
なぜアイロンを使わなくても、なぜ癖毛を伸ばせるのか?
一般的な縮毛矯正は、1剤を流した後に髪を乾かし、ストレートアイロンで癖毛を真っ直ぐに伸ばしてから2剤で固定します。
一方、ノンアイロン縮毛矯正は、ストレートアイロンを使わず、ドライヤーとブラシによるブロー技術で癖毛を真っ直ぐに伸ばします。
そのため、アイロンによる高温の熱処理を避けられることは、ノンアイロン縮毛矯正の特徴の一つです。
しかし、アイロンの熱作用を減らす分、より強い薬剤作用が必要になります。
つまり、アイロンを使わないからといって、毛髪への負担すべてが少なくなるわけではありません。
縮毛矯正のダメージは、アイロンの熱だけではありません
縮毛矯正の毛髪への負担は、「アイロンを使うか、使わないか」だけではありません。
- 薬剤のアルカリ度
- 薬剤のpH
- 薬剤の濃度
- 放置時間
- アイロンやドライヤーの温度
- 熱が加わっている時間
など、様々です。
そのため、熱の負担だけを減らしても、毛髪への負担が少なくなるとは限らないのです。
アイロンを使わないから、自然なストレートになる訳ではありません。
ノンアイロン縮毛矯正については、「ストレートアイロンを使わないから、自然に仕上がる」と考えている方も多いと思います。
しかし、アイロンを使わないことと、自然な仕上がりは別の話です。
縮毛矯正の仕上がりが硬くなったり、ピンピンで不自然なストレートになる原因は、アイロンではありません。
薬剤が強すぎて、毛髪に必要以上の負担を掛けてしまえば、アイロンを使わない縮毛矯正でも、髪本来の柔らかさや丸みが失われます。
反対に、ストレートアイロンを使用していても、毛髪への負担を最小限に抑えて癖毛を伸ばせば、自然で柔らかいストレートヘアに仕上がります。
つまり、「アイロンなし=自然」「アイロンあり=ピンピン」ではありません。
自然な縮毛矯正にするために重要なのは、アイロンを使うかどうかではなく、癖毛をどこまで少ない薬剤負担と熱負担でストレートにできるかに掛かっています。
ノンアイロン縮毛矯正を探している理由は何でしょうか?
ノンアイロン縮毛矯正を探されている方の多くは、「アイロンを絶対に使ってほしくない」ということなのでしょうか?
本当に求めているのは、
- 縮毛矯正で髪を傷ませたくない
- ピンピンの不自然なストレートにしたくない
- 自然で柔らかいストレートにしたい
- 繰り返しても綺麗な髪を維持したい
ということではないでしょうか。
もしそうであれば、「アイロンを使うか、使わないか」という施術方法の違いを探していても仕方ありません。
pH移行還元縮毛矯正とは?
pH移行還元縮毛矯正とは、還元剤を先に髪の内部へ浸透させ、その後pHを上げて還元作用を進める縮毛矯正です。
一般的な縮毛矯正では、アルカリ成分で髪を軟化・膨潤させながら、同時に還元剤を浸透・作用させていきます。
これに対してpH移行式では、最初から強く作用させるのではなく、酸性〜低pHの状態で還元剤を先に髪の内部へ届け、その後アルカリ側へpHを移行させることで、還元作用を強めます。
つまり、「浸透」と「還元作用」を分けて考え、表面ばかりが先に作用するのを抑え、髪の内部まで還元剤を浸透させてから作用させよう、という考え方の縮毛矯正です。
ただし、手間と時間がかかるため、一部のケミカル系美容師が使用するかなりニッチな縮毛矯正です。
ぷるぷるストレートとは?
ぷるぷるストレートは、VERY VERYが開発した第三の縮毛矯正です。
一般的な縮毛矯正は、強いアルカリ成分で髪を軟化・膨潤させ、還元剤を浸透・作用させながら癖毛を伸ばします。
また、酸性ストレートはアルカリ成分による負担を抑えられる反面、薬剤が浸透・作用しにくく、アイロンの熱に依存している事があります。
ぷるぷるストレートは、そのどちらとも少し考え方が違います。
特徴は、尿素の水和作用を利用して、癖毛を少ない負担でストレートに整えることです。
強いアルカリで無理に髪を膨潤させるのではなく、髪の内部に水分を抱え込ませながら柔軟性を高め、必要以上に還元しすぎない状態で癖毛を整えていきます。
そのため、目指しているのはピンピンに真っ直ぐな髪ではなく、自然な丸みと柔らかさのあるストレートヘアになります。
ぷるぷるストレートでは、
- アルカリによる負担
- 還元剤による負担
- 熱による負担
を抑えて施術することが、可能になりました。
縮毛矯正は、強い薬剤で無理に癖毛を伸ばす必要はありません。
癖毛を伸ばす時代から、整える時代へ。
それが、ぷるぷるストレートの考え方です。
