折れ毛、切れ毛

縮毛矯正のトラブルの中で比較的多いのが、根元の折れ毛や切れ毛です。施術直後は気が付かなくても、髪の毛が伸びてくるのと共に目立ってきて、頭形が四角くなってきます。時には直角に折られてしまっていたり、さらに酷い場合はビビリ毛も併発していて、切れ毛(断毛)が進みます。

折れ毛、切れ毛の原因

縮毛矯正1剤が根元(頭皮)に付いてしまったまま時間の放置。アルカリ剤と還元剤による過剰な軟化作用。毛流に逆らうアイロン技術。プレス(圧)を掛けるアイロン技術など。

特に一般的なアルカリ性の縮毛矯正1剤は、根元1~2㎝しっかり空けて塗布しなければ、根元に付いてしまった矯正剤が体温で過剰に反応し、頭皮に張り付く最悪な折れ毛になります。

折れ毛、切れ毛の対処方法

そのまま放置していても、元の自然な髪には戻りません。折れ毛部分が少し伸びて来るのを待ち(1~2ヶ月程度)、ノンアルカリの還元剤で自然な形状に戻します。

酸性や中性の縮毛矯正による折れ毛は、直角に折れる事はなく、直すのは比較的簡単ですが、アルカリ性の縮毛矯正による直角の折れ毛は細心の注意が必要です。

切れ毛にまでダメージが進行していたり、ビビリ毛など酷いダメージを伴っている場合は、手を付けれない事もあります。

根元ギリギリから縮毛矯正を行うと、生えてくる元々のくせ毛と、縮毛矯正部がなじまない事で、違和感を感じる方も多いです(特にくせ毛がさほど強くない方)そのような方には、根元2㎝以上空けて縮毛矯正を行います。

折れ毛直し施術の流れ

既に負担の掛かっている折れ毛を直す為に、低濃度とは言え更に還元剤を使用するのが折れ毛直しです。細心の注意が必要です。

折れ毛

BEFORE 1

1ヶ月前に、アイロンを使用しないストレートパーマで折れ毛にされてしまったお客さんです。

画像では分かりにくいのですが、直角に折られていて、その折れ毛部分から切れ毛が進んでいる箇所も確認できます。

折れ毛

BEFORE 2

表面だけではなく、内側も折れてしまっています。

部分的に折られているのではなく、およそ半分(前方側が特に酷い)の毛が直角に折れています。

折れ毛

BEFORE 3

薬剤が根元に付いてしまったのが原因ですが、わざと根元にも薬剤を塗布したかのような広範囲に及ぶ折れ毛です。

折れ毛

伸びて来るのを待ち、カットで切り落とすのは相当な時間が掛かりますし、トリートメントの類では直ったりしません。

リスクはありますが、もう一度薬剤(1剤)を塗り元の自然な髪に直していきます。

直角に折られていたので、水洗後にストレートアイロン(160℃)も使用後、2剤(ブロム酸)を塗布。

折れ毛

AFTER 1

シャンプー後、ドライヤーで乾かしただけの状態です。

折れ毛
折れ毛

薬剤を使用すれば、無限に髪の形を変えれる訳ではありません。有限です。

髪に限界が来れば、ビビリ毛や切れ毛となって更に醜くなるだけです。

なので、折れ毛直しの施術は、もう一度薬剤に、髪が耐える事が出来るのか?目立たない箇所でテストを行なってからになります。

場合によっては手の付けれない事もあります。ご相談ください。

折れ毛直し、切れ毛直し料金と施術時間

税込み。カット、シャンプー、ブロー込み。料金一律。

その他のトラブル(ビビリ毛直し、既矯正部のくせ戻り、毛髪の硬化など)のお直しも同一料金です。酷いダメージの場合、施術出来ない事があります。